「地方創生☆政策アイデアコンテスト2025」において、「復興知」事業学生スタッフ?チーム米山が東北経済産業局長賞を受賞
2025年12月17日
「地方創生☆政策アイデアコンテスト2025」(主催:内閣府地方創生推進室、共催:経済産業省)において、「復興知」事業学生スタッフ?チーム米山の中尾妃音美さん(代表:法律学科3年)、有泉心結さん(交流文化学科2年)が、福島県田村市を対象地域に「田村市における脱炭素×防災レジリエンス×ネイチャーポジティブによる持続可能なまちづくり戦略」を提案し、地方第二次審査にて「東北経済産業局長賞」を受賞しました。
本コンテストは、内閣府が運営する地域経済分析システムRESASを活用し、地域を元気にする政策アイデアを募集するコンテストです。今年最終年度となる「大学生等による『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」において、本学が田村市で展開している「外国語教育、環境教育を活用した『持続可能なまちづくり』創造事業」(事業責任者:国際環境経済学科米山昌幸教授)の中心テーマである「脱炭素社会の実現、再生可能エネルギー100%を目指した持続可能なまちづくり」に関して、復興知事業学生スタッフである中尾さん?有泉さんは、昨年度まで4年連続で東北経済産業局長賞を受賞した復興知事業学生スタッフの先輩の成果を継承して取り組みました。残念ながら、ファイナリストに残れませんでしたが、獨協大学として田村市を対象地域として5年連続で東北経済産業局長賞を受賞し、12月1日に仙台の東北経済産業局にて表彰式及びアイデア発表会に参加してきました。
同チームは、脱炭素とネイチャーポジティブの両立を図るまちづくりを目指し、自然と共生しながら豊かさを育む地域循環共生圏の形成に向けて、以下の2つのアイデアを提案しました。
①脱炭素×防災レジリエンス強化:公共施設にオンサイトPPAまたはオフサイトPPAによる太陽光発電を導入するとともに、公用車のEVカーシェアリングを導入します。平時は再エネ活用による脱炭素及びEVを観光客へ提供して観光地へのアクセス向上を図ります。また、災害時は蓄電池として避難所で活用するなどの災害レジリエンスを高めます。
②脱炭素×ネイチャーポジティブ:いきものコレクションアプリ「Biome」を活用し、市民?観光客参加型の生物モニタリングクエストを開催します。持続可能な地域づくりの推進及び地域コミュニティ活性化を図ります。また、ムシムシランドの養殖カブトムシの糞を堆肥化して昆虫循環型農業を実現します。
さらに、これらの提案を進めるため、実現可能性を考慮したロードマップを提案することにより、段階を追って脱炭素社会の実現及び地域循環共生圏の形成を目指すことを提案しました。
アイデア発表会後の総務企画部長小林学氏からの講評では、本学のチームに対して代替わりしても毎年成果を出し続けることを高く評価していただきました。以下は、表彰式及びアイデア発表会参加後のメンバーのコメントです。
[中尾妃音美さんのコメント]
仙台で開催された表彰式及びアイデア発表会で他のグループの発表を聞いて、それぞれが地域活性化のために地域の特色を活かした案を出していて勉強になりました。地域の課題解決のためにはその地域のことをよく知り、幅広い視点で様々なアプローチを行うことが重要だと感じました。
今回の私たちの提案は、脱炭素社会の実現に向けて田村市と草加市の地域循環共生圏構築を中心に据えたものでしたが、実行段階に移すには制度面?人的リソース?地域間連携における問題など、様々な障壁があることを痛感しました。理論としては意義があっても、実装に向けては段階的な検討が欠かせないと感じました。
また、これまでも先輩方が脱炭素に向けて多くの取り組みを提案してきたにもかかわらず、いずれも実現には至っていません。今年は復興知事業の最終年度であり、何らかの成果につなげる必要があると感じています。
米山先生、復興知事業事務局の皆さま、田村市役所および草加市役所の方々など非常に多くの方にお世話になりました。お力添えいただいた方々への感謝の意も込め、田村市の皆様に貢献できるよう、実現に向けて取り組んでいきたいと思います。
[有泉心結さんのコメント]
オープンキャンパスで交流文化学科の部屋を運営していたあの日、米山先生からの突然のお誘いに、何か強く惹かれ、勢いで飛び込んでみたあの瞬間が、このような未来につながっているとは、思いもしませんでした。
コンテストに向けたチームに参加するということは、自分自身が復興知事業に参加する以前から、米山先生をはじめとした関係者の方々や先輩方が積み上げてきたものを背負うということと同義でしたから、大きなプレッシャーを感じました。しかしそれと同時に、背中を押していただいてもいました。
本選への出場は叶いませんでしたが、東北経済産業局長賞をいただき、他の受賞者の方々と意見交換をする機会もいただきました。これまで積み上げてきたものがより一層伝わる資料作りなど、まだまだできることはあったと思わざるを得ません。
正直に言えば、悔しいです。しかし、今回コンテストまでの道のりで培った経験を、今後の復興知事業での活動に活かすことで、復興知事業のさらなる発展に尽力したいと考えています。支えてくださったすべての方に、心から感謝申し上げます。
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